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【学生受賞】修士課程2年 清水宥登さんが「2025年 第86回応用物理学会秋季学術講演会」において「応用物理学会 Poster Award」を受賞

2025.12.10

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「栄えある賞なので、期待しつつも予想外の受賞でおどろきました」と語る清水さん(写真左)指導教員の工藤哲弘准教授と実験装置の前で、発表時の感想を聞かせてくれました

「2025年 第86回応用物理学会秋季学術講演会」において「応用物理学会 Poster Award」を受賞
  • 受賞者

 豊田工業大学 大学院工学研究科 修士課程 先端工学専攻 2年 清水宥登さん(レーザ科学研究室

  • 学会名

 2025年 第86回応用物理学会秋季学術講演会

  • 受賞名

 応用物理学会 Poster Award

  • 発表タイトル

 分子振動共鳴を用いたマイクロ微粒子の中赤外光ピンセット

  • 受賞日

 2025年11月14日

賞の概要

応用物理学会 Poster Award は、本会の応用物理学会秋季学術講演会において、応用物理学の発展に貢献しうる優秀なポスター講演を行った会員を表彰し、その成果を称えることを目的とする。表彰の対象となるポスター講演数は、ポスター講演総数の概ね2%以内とする。
応用物理学会ホームページより抜粋)

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研究概要

光マニュピレーションとは、レーザーによって微小物体を操作する技術です。特に、集光したレーザーによって微粒子や細胞を捕捉する技術を光ピンセット(2018年ノーベル物理学賞)と呼び、生物物理の分野で広く活用されています。本研究室では、中赤外レーザーを用いた光マニュピレーションの新たな展開に取り組んでいます。

本研究では、ねらった微粒子の分子振動を励起することで、光ピンセットにおける捕捉力を共鳴増大させることに成功しました。また、共鳴吸収ピークから短波長側に離調したレーザーを用いた実験では、集光点から微粒子が逸脱する斥力の存在を発見しました。この結果は、目的の分子振動に共振する波長帯のレーザーを用いることで、選択的に微粒子を捕捉する技術に繋がると期待されます。

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図:実験の模式図。レーザー波長に共鳴する分子結合を持つ微粒子がサンプルの上界面に上昇し捕捉?保持される。非共鳴な微粒子はレーザーによって浮上せず、下界面に存在し続ける。

受賞コメント

このような賞を頂く機会に恵まれて大変光栄です。指導教員の工藤准教授をはじめ、普段の活動から支えてくださっている皆様には心より感謝いたします。これからもさまざまな発見に心を躍らせながら、精一杯研究活動に勤しんでまいります。

指導教員からのコメント

新しい挑戦的な研究テーマに対し、レーザー顕微鏡装置の組み上げから始め、真摯に粘り強く取り組む中で、狙った結果が得られる実験条件を見出しました。光圧による押す力に対しては有効であることが近年の我々の研究で示されてきましたが、本研究により、光圧技術の中でも最も金星棋牌な光ピンセット(光トラップ)にも有効であることを明らかにしました。この画期的な成果を足がかりに、今後の研究が大きく展開することを強く期待しています。


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清水さんと工藤准教授で組み上げたレーザー顕微鏡装置